1st

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「何だ…?ヤキモチか?」 クスッと悪戯っぽく笑った。 「ちが…別に何とも思ってないよ」 反論したが、顔を真っ赤にしていたら説得力など微塵もない。 「あまり俺を煽るな」 そう言った先生の顔は、少し赤かった。 「頭…痛い…」 「もう寝ろ。な?」 一段と優しい声音で囁き、俺の睡眠を促す。 少し、微笑んでゆっくりと目を閉じた。 ---------- 「ん…」 ゆっくり目を開けると、保健室は綺麗なオレンジ色に染まっていた。 「あ、れ?今何時だろ…」 手元にあった携帯で時間を確認した。 携帯のディスプレイには、17:35と表示されてあり、少し驚く。
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