63人が本棚に入れています
本棚に追加
「何だ…?ヤキモチか?」
クスッと悪戯っぽく笑った。
「ちが…別に何とも思ってないよ」
反論したが、顔を真っ赤にしていたら説得力など微塵もない。
「あまり俺を煽るな」
そう言った先生の顔は、少し赤かった。
「頭…痛い…」
「もう寝ろ。な?」
一段と優しい声音で囁き、俺の睡眠を促す。
少し、微笑んでゆっくりと目を閉じた。
----------
「ん…」
ゆっくり目を開けると、保健室は綺麗なオレンジ色に染まっていた。
「あ、れ?今何時だろ…」
手元にあった携帯で時間を確認した。
携帯のディスプレイには、17:35と表示されてあり、少し驚く。
最初のコメントを投稿しよう!