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出した。
『時間がない……。』
『捕まって?』
私はルリの差し出した手に捕まった。 その瞬間私達はシャボン玉のようなものに包まれ、そして光に包まれた。
光が消えると私達はゆっくりと地面に降り立った。
『話の続き。』
『私達は赤ちゃんの頃に世界に落とされた。』
『あなたの母親は実の母ではないわ。』
ルリは悲しそうな表情を浮かべた。
『話は終わり。』
『私達の目的は世界を救うこと。そして…天界を探し出すこと。天界に行けばすべてがわかるわ。』
『あなたも来るでしょ?』
ルリは優しく問いかけた。
そして手を差し出した。
「う…ん。」
(どうせ一人じゃなにもわかんないし……)
私は不思議が続き、もぉ落ち着いて状況を飲み込めた。
『あなた…名前は?』
「中島…ミキ…」
『そう。じゃぁミキ、よろしく。』 ルリは微笑んだ。
なぜルリはこうも笑っていられるのだろうか。
わからない。きっと私のほうがつらかったんだ…。
そう思いつつ私達は歩き出した…。
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