2人が本棚に入れています
本棚に追加
『目をつむって。』
ルリはいきなりそういった。
私は言われるままに目をつむった。
『いいよ。』
目を開けると私は自分の部屋にいた。
『なにか…後悔することがあったら今のうちに……ね?』
ルリの目はまるでここにはもうこれないかもしれない…そういうことを物語っていた。
『あなたのことは…みんな忘れてる…いや…いなかったことになったわ。』
『もっていく ものとか…ない?』
ミキひとつの引き出しを開けるとオルゴールを取り出した。
茶色い光っている箱に黄色いアーチが囲うように結ばれている。
「これ…だけでいい……」
『そう😃』ルリはにこっと笑うと手を前につき出した。
その瞬間にルリの手に杖が現れた。
黄色いぼうの先には丸い大きめのビー玉のようなものがついている。
ルリがその杖を一振り。
すると再び私達はもとのいた場所へ戻った。
先程はよくみなかったが地面にはきれいな芝生が生えている。
最初のコメントを投稿しよう!