未来。そして過去。

7/7
前へ
/17ページ
次へ
ミキ『!!』 ミキ『夢か………』 (お母さん…泣いてた。初めてお母さんの涙をみたよ…。) ………ブワァっっ! (あっ……あっ…なにこれ……) (………私の…記憶?) いきなり私の頭に流れ込んできた。 (これ…も天使の力……?) (あっ…今の夢……私の小さい頃の……) (でも…まって…あっ…そうだ……小さい頃にお母さんは家を出たんだ。 そのあと……私は………おじさんの所で違う記憶を入れられた。) (そうだ。思い出した。お母さんは死んでなんかいなかった。 ) ―生きていた― ―私は嫌われてなんかいなかった― ―お母さんは私に涙を流しながらオルゴールを渡してくれた― 『うわぁぁぁぁっっ』 私は大粒の 涙を流した。 (なぜ気づかなかったのだろう。きっと…きっとお母さんは…私は思い出したよ… お母さんが痛いぐらい頭をなでてくれたの…) ―お母さんは生きている― (ゴメンね。ゴメンね。お母さん………ゴメンね……アイエン…私は幸せだったんだ……) 『お母さん。私、お母さんのこと探しにいくね? お母さんになら触れられるような気がするんだ。』 (いいでしょ。お母さん……。)
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加