城島ルリとの出会い。

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(お腹がへった……。) 「コンビニでも行こうかな……。」 私は外へ出た。コンビニへ向かう途中に、小さな子供が走ってきた。鬼ごっこをしているのだろう。 「あぶなっ…。」 ぶつかりそうになった私は目をつむった。 (あれ……?)確かにぶつかったはずなのに…。 道は狭い。あの勢いで急カーブすることは不可能だろう。 しかし少年は何もなかったように走り去っていく。 あとからきた子供たちは私がここにいないのかのように走ってきた。 「えっ…ちょっ…」 (あれ………。) そう、男の子たちは私のからだをすり抜けていった……。 (え……?) 道を曲がり少し広い道へとでて 歩いている人へ助けを求める。 「あのっ……。」 触れない。いくら人にさわろうとしてもすり抜けてしまう。 そしてまるで私を見えていないかのように……。いや、見えていないんだろう。 届かない。声も…何も…。 「い…や……。」 「いやぁぁぁぁぁっ」 なんなんだろう。今さっきから…。何が起きたのだろうか。 パァァァ 周りが光だした。その瞬間私の背中に再び羽が生える。 光がおさまるとそこには真っ白な世界があった。何もない。 目の前には先ほどの少女が立っている。 少女はいった。 『わかったでしょう。』 『これで…。』 悲しみで言葉もでない…。 『私もこうして天使となった。つらかった。あなたと一緒よ…。』 『私は城島ルリ。』 「城島……ル…リ…」 『ルリって呼んでね。』 私は呟いた…。きっと今の私に現実を否定することなど出来なかったのだろう。 『そう。』 『私はあなたのように…いや…一人であなたのように天使化した……。私もつらかった。理解に苦しんだわ。』 『そして訳もわからず世界を巡ってきた。』 『色々な天使にたくさん出会ったわ……。』 『わかったことは…天使が世界を救わなければいけないこと…。』 すると世界が揺れ
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