第Ⅵ章 参節

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あれ… 真っ暗な入口を抜けた先でサヤは呆然とつっ立っていた。 「…以外に明るい」 真っ暗な入口を抜けた先は何もない開けた空間になっていて四方の壁に掛けられた数本の松明が照してくれている。 そんな空間をサヤはキョロキョロと見渡す。 意外に人がいた。 80人ほどはいるだろうか。 こんな試験誰が受けるのだろうと思っていたそれが過小評価だったのだろう。 サヤはそんな事を思い知らされた。 うわぁ…スッゴい居ずらい。 ここに居るのは恐らく全員受験者なのだろう。 そしてこの試験を大分重要視しているのだろう。 空気がピリピリしている。 皆顔怖い…。 男女比が8:2くらいでがたいが非常に良い人が殆どなせいか気迫のようなものが凄まじい。
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