第Ⅵ章 参節

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まぁ全員が全員ピリピリとしているわけでは無いようで。 この状況でシレッとした表情の人物もちらほら見受けられる。 「…」 その中でも異様なまでにサヤの目を引いたのは目の前にいる少女だった。 カウンターでのやり取りの時に見かけた10歳くらいの左腕包帯ぐるぐるな金髪少女。 左腕の肘の少し上から指先まできっちりと巻かれた包帯は端々が解れていたり少々黄ばんでいたりと年期が入って要るのが見受けられる。
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