診察2:5月17日

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「で、どうしたんですか。」 「昨日見た歴史番組で、少し気になる人物がいましてね。その人の本を探しに、とね。」 「なるほど。」 「春口さんは?」 「ただ、面白い本がないか、来ただけですよ。」 「いつも来てるんですか?」 「休日はいつも来ますけど、週一で必ず来ますよ。」 「あぁ、そうなんですか。」 「それに、今日兄が来るので午前に来ないとダメだったんですよ。」 「晶さんですか。やっと海外の仕事が落ち着いたんですかね。」 「たぶんそうでしょうね。」 「疲れませんか?ちょっと相性悪そうですよね。」 「まぁそうですね。でも一応兄弟ですからね。久留津木さんは兄弟は?」 「妹が一人いますよ。」 「妹さんですか。」 「えぇ。これが静かなやつで。恥ずかしがりやですしね。」 「可愛くていいしゃないですか。」 「そうですね。最近あっていませんけどもう二十一ですからね。」 「今度あってみたいですね。」 「機会があればお呼びしますよ。それでは、僕はこれで。」 そして久留津木さんは帰っていった。
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