診察2:5月17日

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久留津木さんは同じ大学病院で働いている人だ。 「さぁてと。」 いつもいってる本棚のところに行き、本の確認をする。 「お、これ新しいな。」 本を手に取り、レジに持っていく。 金を払って店を出た。 買ったのは『darkless』 人間の心理をあらわした本だ。 「病院にいって、本を読んでおくか。」 車じゃなく、電車のほうがいいか。 一度家に帰り、駅に向かった。 駅は、人が少なく、電車の中も人が少なかった。 現在10:30。 昼前、って言ってたし、11:30ぐらいか。 病院の外にあるベンチに腰をかけ、買った本を読み出した。 「時間前に早く来すぎだな。」 上から声がした。 顔を上げて見ると、昨日の男がいた。 「どうも。今日は午前は暇でしたし、本も読みたかったので。」 「車できたか?」 「いえ、電車です。」 「車を駐車場にとめている。行くぞ。」 「はぁ。」 その男に促されるままに、駐車場に向かった。 「乗れ。」 助手席の扉を開けられた。 昨日の外車だ。
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