診察2:5月17日

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「なんでもいいですけど。」 「・・・。」 濱本さんは俺の方をみた。 濱本さんは、きっちりしたスーツだ。 そりゃそうか、会社にいくんだから。 対して俺は、私服だ。 スーツではない。 「その服なら楽なレストランにいくか。」 俺の了解も得ずに、濱本さんは適当なレストランに向かっているようだ。 「あの、おいくつですか?」 「・・いくつだと思う。」 「自分と同じくらいのように見えるので、二十四くらいでしょうか。」 「二十六だ。」 「二つも上でしたか。これは失礼しました。」 兄と同い歳か。 性格も兄と似ているし。 濱本さんと兄があったら気を付けないと。 そんなことを思っている間にレストランについたらしく、駐車場に車をとめた。 「着いたぞ。おりろ。」 濱本さんに指示されるままに車からおり、レストランに入った。 「こちらにどうぞ。」 案内されたのは二階、それぞれの部屋が、扉によってわけられるようになっていた。 濱本さんとは向かいあって座る形になり、濱本さんが適当に頼んだようだ。
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