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「ふーん・・・。」
「・・・・あのぉ。診察の続きを・・。」
言った瞬間に口をふさがれた。
しかも、口で。
「・・・????!!!」
しばらくは頭が動かず、されるままとなった。
「・・・ふ・はぁ・・・。」
しばらくすると口が離れ、頭の働きも戻ってきた。
「意外とおとなしかったな。」
その少しの間、俺は驚いた顔をしていた。
しかし、そのことに気付き、またいつもの笑顔に戻す。
「多少驚いてしまいまして。」
「・・・明日、あいてるか?」
「はい?」
「明日暇なのかと聞いている。」
「え、っと、一応休みはとってますけど・・。」
「じゃあ明日、俺と付き合え。」
「・・・あの。」
「なんだ。」
「そう勝手に決められましても・・。」
「なんだ?」
「というかはやく診察を終わらせないと、次の方が待ってらっしゃるので。」
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