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「あ、ドラゴンよ。本物のホワイトドラゴンよ。きゃあ、かっこいい!」
「ふんっ。まっ白っていえば、月夜の晩にヘビを踏ん付けたときのおまえの顔とおなじくらい、まっしろだな」
「バンったら!あの時の話しは二度としないで、って言ったはずでしょう」
ミーナは、誰かに聞かれたのではないかと心配して、きょろきょろとあたりを見回している。おい、ヘビを踏んだくらいで、なんだってんだよ。あわててオレの胸に飛び込んでくるなんて……。あんなふうに胸にとびこんで来られたらキスのひとつもしない訳にはいかないだろ?俺はあのときの様子を思い出して、くくくっと笑った。
するとミーナは、目をつりあげて俺をにらんだが、俺は見ないフリをする。
「バン。ほらあれがドラゴンナイトよ!」
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