衝撃事実は突然に

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僕はかなりの遅生まれだ。 そして誕生日当日、つまり3月31日 「誕生日オメデトォーー」 母の香坂瀬美智子がケーキを作って祝ってくれた。 僕の家は母子家庭でかあさんと一緒に暮らしている。 とうさんは僕が小さい頃に亡くなった。 「やっと彼方も15歳だね。 イヤーこれであの女と戦える。」 不穏な単語が聞こえたが無視した。 突っ込んだら巻き込まれるから。 「彼方が15歳になったからここで重大発表があります。」 真剣な顔だったから本当に重大なんだろう。 顔だけかあさんに向けて聞いた。 「彼方が受けた高校、入学取り消ししちゃいました。」 「何やってるんですか!!!!!!!」 せっかく入学したのに!! 息子にNEETになれと言うんですか!? その間にも母はケーキをつまみ食いして「アマッ!!」なんて言っている。 「まあまあ落ち着きなさい。 この美智子さんが別の学校に入学させてあげたわ。」 「人をNEETに仕掛けた人が言うセリフではないですよ!!」  
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