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とりあえずかあさんとデコを合わせた。
「熱はないみたいだな。」
見事なまでの右ストレートが彼方の鳩尾を殴り飛ばす。
だがそんなに痛くなかった。
「いきなり何するんですか!?」
「今さりげなく頭がおかしいって考えたでしょ?」
「そこまで分かってるなら変なこと言わないで下さい。
魔法がこの時代にあるわけ無いでしょう。」
「ちっちっちっ。それがあるんだな。
彼方が女の子に変身したのはその魔法のせい。
今の時代、魔法を使えるのは女だけになったんだよ。
それでも諦めきれなかった人は魔法で女の子になる呪いを掛けたの。
普通は魔女って言った方が正しいんだけど、10代、20代が魔力の増加が一番激しいから魔法少女って言うようになりだしたの。
かあさんも魔法少女だから彼方も魔法少女になっちゃうの。」
「つまり、遺伝した体質的な問題だからどうにかするのは不可能と?」
この問いに母は自信を持って頷いた。
「じゃあこのまま女の子として一生を過ごせと!?」
「それは大丈夫。変身を解除すれば男の子に戻れるわよ。」
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