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とりあえず変身解除と念じて目を開くと確かに元の男の姿に戻ってた。
「かあさん、ちょっと質問。
もしかして女の子状態の時、魔法って使えるんですか?」
「決まってるじゃない。もちろんよ」
「じゃあ男の時は使えないって事、ないですか?」
「多分ないんじゃないかな?
男が魔法少女になるのって彼方で4人目だもの。よく分からないわ。
ただ、練習してなかったばっかりに魔法が暴走して死んだって話は何回かあるわね。」
「分かりました。女子校に行きます。」
涙を飲んでの宣言。命を脅しに懸けられたんじゃそれ以外の言葉なんて出てこない。
「素直な子は好きだよ。
じゃあ明日からいってらっしゃい。」
「はぁ。明日から憂鬱です。」
「ちょっと待った。
悪いけど、オデコ貸してくれる?
かあさんの知ってる魔法全部を教えてあげる。でもこれで行かなくて良いって思わないでね。
扉に例えれば鍵を手に入れただけで開け方までは知らない状況なんだから。」
「分かりましたよ。かあさん。」
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