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「初日から遅刻なんてシャレにならないよ。」
大急ぎでかあさんの言ってたリリアル魔法女学院に向かっていた。
リリアル魔法女学院は特別な結界によって普通の人には見えないらしい。
優雅な校舎である意味魔法学校に相応しい。校門には2体の悪魔の石像があって、入ってくる者を拒むような視線を向けてくる。
そんな事を考えていると女の子にぶつかりそうになった。
「ちょっと君。あたしが転んだらどうするつもりだったの!?」
「ごめんなさい。魔法を昨日知ったばかりなので、規則とかがよく分からないんですよ。」
「そ、そうなんだ。
あたしは矢神舞華(やがみ まいか)。今年の新入生の一人だよ。」
「僕は香坂瀬彼方。
魔法は昨日教えてもらったばっかりなんです。」
「じゃあさ、どうやってこの学院に入ったの?」
「母に無理矢理転校手続きされてました。
知らなかったなんてバカな話ですね。」
「そんなことないよ。
ただこの学院に入るのってかなり厳しいんだよ。今年の倍率は100ぐらいだったし。
なのに魔法初心者が入れるわけないよねってつい思っちゃって。」
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