~鏡~

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2人(仮に2人をAとBとする)は、とある地元で有名な心霊スポットに来ていた。そこは5年前にオープンして間もなく殺人事件が起き、その影響もあってか営業を止め、それ以来廃墟と化した旅館だった。しかし、廃墟とは言えど2年前まで営業されていたせいか比較的綺麗で、営業当時の面影を残したままだった。テレビでよく見かける荒れ果てたものを想像していた2人にとっては少し物足りない感じもしたが、一通り建物内を見て回ることにした。 A「来てみたは良いけど、何も起きねぇな。」 B「…だよな、何も出てこないしもうちょっと怖い場所だと思ったんだけど…。」 A「仕方ねぇな、どうする?このままここにいてもあれだし、そろそろ帰るか?」 B「そうだな、そうしよう。」 B「あっ、ちょっと待って。何かトイレ行きたくなってきた。確か向こうにあったはずだからここで待っててくれる?」 A「あぁ、分かった、早く帰ってこいよ。」 と言い、BはA1人をその場に残し、来たところの突き当たりを曲がった所にあるトイレへと駆け込んだ。
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