僕と彼女と彼女の夫‐奇妙な５年間‐

【第１章～見返り美人～】

亜希子は見てみたい、自分は見られたくないという葛藤がしばらく続いた。亜希子は段々と僕に好意を寄せているようなニュアンスでメールをよこした。時にはいつくらいなら逢えるかとさえ訊くようになっていた。

僕は半年程したある日思い切って彼女に写メを送った。彼女は意外にも好みのタイプだと❤をつけて返事をしてきた。しかも亜希子の写メを数枚添付してあった。

やはり僕の想像していた通り亜希子は美形だった。目がくりっとした童顔で色白であった。全身が写った写メは亜希子がスリムで脚が細い様子がよく分かった。

僕はなるべくテンションを上げずに、『可愛いですね』と一言だけ書いた。