平々凡々

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「…なんてこった…」 俺…間宮太陽のある日の開口一番がコレだった 朝、体を起こしてみると、布団の上に目を疑うようなモノがあった ここは俺の部屋で、俺は男なので、普通ならソレがあることが全体おかしいんやが…… 「……なんでブラジャーが落ちとんや」 余りにインパクトが強すぎて、目が一気に覚めたね …原因は…ヤツしかおらんな 俺がため息をつきながらヤツの顔を思い浮かべていると、部屋の扉が開いた 「ふわっ…ああぁぁぁぁ……あ、たいよ~…おはよ~…」 あくびをしながら入ってきて俺の名前を呼んだ、着物風の寝間着姿のそいつ… 「おい真由…これは何や」 この女、間宮真由が犯人や …姉でも妹でもなく、従姉妹でもましてや母親でもないのに、同じ名字で俺の部屋に住むこの娘 ちょっとワケありの……俺の彼女 「ん~?……私のブラだね」 「正解。じゃあ何でコレが布団に投げ出されとるんや」 「しまうの忘れちゃった」 …そんな出しっぱなしのゲーム機感覚で扱われたら困るねん もうホンマ…頼むから他の部屋に住んでくれ…
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