平々凡々

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それから少し時間をかけて、準備やら食事やらを済ませた この日の朝食はトーストとスクランブルエッグ。和食か洋食かは日によって変わるので、米もパンも好きだよ、俺は ちなみにうちの食生活は基本的には真由か妹の凛花にまかせている 俺自身の希望としては真由の当番の日……主にリンが部活の朝練で居ない時の方が好ましい 別に彼女が朝食を用意してくれるという所に魅力を感じてるワケじゃない ……少しは感じてるけど 何が嬉しいって、真由は遅刻しそうでもしっかりとした朝食を用意してくれるから リンの場合、遅刻しそうになると超簡単お手軽レシピになる 多少、手を抜いても何も文句はないが、問題は量。……ヒドい時は米すらナシの味付け海苔だけってゆう、悪い事を何もしてないのに怒られてる気分になるコトもある 最悪がハムエッグトーストな彼女と、最悪が海苔オンリーな妹……比較の対象にもならんな 今日の朝食をおいしくいただいて、用意も全て済ませた俺は、玄関で真由を待っていた 「お待たせっ。それじゃあ今日も一日頑張ろー!」 いつも通り艶やかな髪をまとめた小さなポニーテールを振り回しながら、一日の始まりを告げる …ちょっと違うところもあるけど 「前髪がヘンやぞ?」 「えっ!?うそ!?」 真由は慌てて、玄関に置いてある鏡で前髪を調整する やれやれ… それを見ていた俺は、思わず顔の筋肉が緩んだ
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