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「リカちゃん治療の時間だよ
あっ!お母さんおはようございます」
「斎藤さんおはようございます」
(あっ~嫌な時間だな
毎日の…1番辛い時間………)
訳わからない機械に囲まれて
点滴したら具合悪くなり
訳わからない薬で体じゅうだるくなる
1日の大半が治療でうめつくされる
私の…
病気は…いったい……
なんなのだろうか…
そう思いながら治療に行く
4時間後…
今日の治療が終わった
すごく気持ちが悪い……
吐き気が…
私は
看護婦の斎藤さんに連れられ
自分の病室に戻った
「リカ…」
私が具合悪そうにしていると
お母さんが優しく背中をさすってくれた
「なんで私だけ…」
苦しさから思わず
お母さんになげかけた
「私…
何も悪い事なんかしてないよ…
なのに…なんで…
なんで…
私がこんな目に合わなくちゃいけないの…」
「………」
お母さんは
そっと私を抱きしめた
「ねぇ…お母さん?
私の病気って何なの?」
「………
もう少し頑張ったら
すぐ退院できるそうよ…」
「そんなの嘘よ…
もう私4ヶ月も病院にいるのよ
お母さんは黙ったまま
私を抱きしめたままだった
少ししてから首の辺りに
ポトッと何かが落ち濡れた気がした
(お母さん?…)
お母さんが泣いてる様だった
私はなんとなく自分の病気が
大病である事を察した
………
「お母さん…」
「………」
お母さんは泣いたまま
何も言えない状態だった
ガチャン
お父さんが病室に入って来た
私の方へ歩みより
「リカ大丈夫か?
今日は仕事早く終わったから
リカの顔見に来たよ」
お父さんは笑顔でそう言った
しかしお母さんが泣いているのを見て
次第に真面目な顔になったのがわかった
お父さんはそっとお母さんの肩を寄せ
背中をさすっていた
「リカ今まで黙っていてごめんな…
やはりこの事をお前に告げなくちゃいけないな…」
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