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『ギャァァァァァァ』
品の無い叫び声が響き渡る。
辺りは荒れ果てた荒野の様だ。
そこにはたくさんの人間と魔物の姿が確認できる。
周りには多くの死体が転がっている。それは人間と魔物の死体だ。
空気は悪臭が漂う。
そんな中、押されているのはどうやら人間の方の様だ。
全身傷だらけの人間に対し、魔物たちはまだまだ元気が有り余っている様子。
「はぁ、はぁ。隊長!もうこれ以上は」
「諦めるな!必ず来てくれる筈だ!この世界最強の“空色の絆”の誰かが!!」
平の隊員と隊長はこんな絶望しても良いような状況で、一つの希望を夢見ていた。
それは、この世界で最強と謳われている組織“空色の絆”に所属している幹部の誰かを。
「っ!?」
突如の謎の気配に、隊長と隊員は気が付き、後ろを振り返る。
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