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隊長たちの後ろには、真っ赤な髪の色をした少女が一人、何も言わずに立っていた。
「君!こんな所にいては危険だ!直ぐに安全な所に行きなさい!!」
隊長は大きく声を張り上げて少女に言う。
しかし、少女は何も言わずにその状況を見渡しているだけだった。
不気味に思った隊長たちは、ゴクリと生唾を飲み込む。
―――スタッ
少女は独り、魔物の元へ歩き出す。
「何だ?このガキ」
「構う事ねぇ!殺しちまえ!!」
魔物たちは容赦無く少女に襲い掛かる。
その様子を見た隊長たちは慌てて彼女の元に走り出す。
―――パチンッ
少女が片腕を上げ、指を鳴らすと空から数多の雷が落ちた。
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