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『ギャアァァァァァァァ!』
『止めろぉぉぉぉぉー!!』
落ちた雷に総ての魔物に直撃しその場には一匹も魔物は生きてはいなかった。
そして魔物たちは、悪臭を漂わせながらもこの世を去って逝ったのだ。
「っす、凄い」
隊長と隊員は目を疑う。
こんな小さな少女が、大の大人が圧されていた魔物たちを呆気なく倒してしまったのだ。
当然の反応と言えば当然だ。
「っそうか!君があの、“空色の絆”最強の戦士、“天の薔薇”か!!?」
隊長がそう叫ぶような形で彼女に言うが、彼女は未だに何も喋らずに隊長たちの方を見ている。
どうやら様子を伺っているようだ。
「あんな、小さな少女がですか?」
隊員はその二つ名を聞いた瞬間、彼女を見る目が変わった。
隊員の今の瞳は、尊敬……そして、憧れの眼差しであった。
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