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転校生の一人のシェシェの髪の色は透き通るような綺麗なエメラルド。瞳は夜空を映し出した様なアメジスト。
もう一人のシーンの髪の色は、正に一言……漆黒。瞳の色は夕暮れの太陽の様な紅色をしている。
まさか、この二人が来るとは思わなかったけど……でも、使い道は結構ありそうだね?
「かっこいぃ!!っねぇ、ステラ!!ステラも、そう思うでしょ?」
「っえ!?あぁ……そうだね」
急に話を振って来たので内心驚いたが、大丈夫だったよね?不自然じゃ無かったよね?
そんな事を思ってるのは、どうやら私だけらしく、ミラはもうシーンに釘付けの様だ。
私はそんなミラに溜め息を漏らし、シーンとシェシェの方に視線を送る。
すると、見事に二人と目が合ってしまう。二人は周りに分からない程度に、殺気を私に向かって放つ。私は口角を上げると、違う処に視線を移した。
「っじゃぁ、パウルとミサウトはあそことあそこの席に座ってくれ」
「「はい」」
先生が席を指定すると、二人は返事をしてそこに向かう。
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