最強と空色の絆

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二人は席に向かう時、チラリと私の方に視線を送って来た。私はその視線には知らん顔をして躱す。どうせ、躱した処で後で何かと話すきっかけを持って来るだろうけどね? 「では、ホームルームは終了とする。授業の準備をして席に着いている様に!!」 先生はそう言うと教室から出て行く。そして、先生が教室から出て行った瞬間、男子はシェシェの処に。女子はシーンの処に集まり出す。……勿論ミラもその中に入っている。面食いだからね?彼女。 「シーン君って……」 「シェシェちゃんって……」 シェシェとシーンがみんなの質問攻めに遭っているのを私は遠くから見ている。確かにルックスは二人とも最高に良いからね?ほっとく訳無いか。 ……それにしても、何だか笑えて来る。 「滑稽だね?」 小さく呟いた筈なのに、シーンは私の方に顔を向ける。私はシーンに気付き、暫く私たち二人は睨み合う。そして、それに気付いたシェシェも私を睨んで来る。  
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