最強と空色の絆

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“最強”と“英雄”の称号を貰い、人々からの信頼もある。コレを普通は“幸福”と言うのだろう。“あの人”の思い通りに生きていたならば、私も確かにそれは幸福だと感じたのだろう。でも、ダメ何だ。もう、そうは思えない。 「私が求めるモノと、君たちが求めるモノは違う。根本的に違うんだ……だから、私たちは相容れない存在」 「偉大な称号を貰っても尚満足出来ずにいるのか?欲張りな奴だな?」 ハンッと小馬鹿にした様に鼻を鳴らすシーン。声で分かる。今彼はとても私に対して怒りを露わにしている。 「君たちの言う、“偉大な称号”は私には要らないモノだ。そんなモノ、私は欲しくて貰った訳じゃない」 「っな!!」 静かに答えると、シーンは顔に青筋を立てる。そして、シーンは私との距離を急速に縮める。 「っ!!シーン!!!」 シェシェは叫び声にも似た声でシーンの名を呼ぶ。  
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