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君たちが、まだ私に未練があるのなら、私が君たちを突き放してあげる。そうでもしないと、君たちは“使い物”になら無いからね。
「“空色の絆”を裏切った瞬間から、私には未練も愛着も無い。勘違いしないで?私は君たちの仲間には二度とならない」
「……」
きっぱりと言い切った私を、寂しそうにして二人は見て来る。再び私たち三人の間には、重たい空気が流れ出す。
「ステラ?」
「!!?」
急にドアが開き、ミラがひょこっと顔を出して私の名前を呼ぶ。私たち三人の視線は一斉に彼女の元に行く。
「もう、午前の授業終わったよ?午後もサボるの?」
ミラは頬を膨らませ、私に近付いて来る。この子は本当に良いタイミングで来たね?図ってたのかしら?
「ううん。丁度今、終わった処だよ!!午後の授業は流石に出なくちゃね?留年は嫌だし!」
私がそう言うと、ミラはパァっと明るい表情になる。余程、授業中詰まらなかったのだろうか?
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