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「ねぇねぇ!交換ノート始めない?」 翔が真新しいチェックのノートを持ちながら言った。 「は?」 「妹がやっててさー!」 僕が翔のいつものくだらない提案に呆れていると、俊也が冷たい一言を放つ。 「そんなの女がやるもんだろ。な、裕太」 僕にふらないでよ、と思いながら曖昧な笑顔を浮かべ言った。 「交換ノートなんて何書けば良いのかわからないよ」 「もぉ冷たいなー!しゃーたんもゆうにゃんも!好きな子書くとか色々あるだろ?」 「好きな子って…修学旅行じゃねぇんだから」 しゃーたんこと俊也の的確な突っ込みにゆうにゃこと僕は大きく頷く。 「とにかく俺はやらない」 俊也が次の時間の準備を始めると、 「ふふふー!残念でしたぁっ!すでに…ほら!」 翔が開く先程のノートには僕らの名前が書いてあった。 「それ何?」 「参加者の名前だよ!」 「どうしてそこまでしたがるんだよ…もうどうでもいい」 「やったー!で、裕太は?」 「えー…。じゃあやるよ…。」 「けってーい!」
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