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「何書けば良いのかなぁ~」 翔は勝手にノートに名前を書いたうえ、順番まで決めてしまったのだ。 翔、僕、俊也、だ。 翔のページは記念すべき1ページだぜ!とでかく書いてあるだけだし…。 翔が言っていたように好きな子を書くという手もあるが、僕には好きな子なんていない。 んー…どうしよう。 「おい、山本。どこ見てるんだ?しっかりビデオ見てなさい」 「ぇ、あっ…すみません…」 理科のビデオを視聴覚室で見ていたことをすっかり忘れ、あわてて交換ノートを机の中に放り込み、集中しているふりをした。 つまらないな、このビデオ…。 はぁー…眠いなぁ ちょっとだけ、目ぇ閉じよ… ちょっとだけ…
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