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「だいたいお前はいつもな…」
「はいはーい、それより中見られたらどうしよ~!俺恥ずかしいっ」
「話しききなよ…。それにそんな大したもの書いてなかったでしょー」
翔は顔を隠してきゃーと言い、俊也はあきれて頭を抱えた。
「おい、行くなら早く行くぞ」
ため息まじりの俊也の一言で、僕らは視聴覚室に小走りで向かった。
中見られてたら僕らが交換ノートをやっているとバレて何だか嫌だ。
階段をしばらく上ってそこについた。
そして僕の席の中を見るとそれはしっかりあったのだ。
翔がそれをおもむろに開くと少し渋い顔をした。
「どうしたの?」
僕がそう聞くと、これいたずらかな?と言い見せてきた。
その真っ白なページにはガタガタ震えた字で、<助けて>と書いてあったのだ。
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