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あたしの名前は椿 陸(ﾂﾊﾞｷ ﾘｸ)。
小さい頃に見た、ヤンキー映画にひどく感動して、言葉遣いから喧嘩の仕方まですべてをマネて育ったあたしは、自他共に認める男女に育った。
両親は、いつかあたしがこの『ヤンキーごっこ』も飽きるだろう、と思ってほって置いたらしいが…そんなのあたしにはありえない。
だってあたしはもうこの世界にどっぷりハマってしまっているから―…
「おい陸！お前一人ぶっ飛ばしすぎなんだよっ！！」
「ばーか。拓斗がおせぇだけだろ！」
陸は楽しそうにケラケラと笑ってコントローラーをポイッと捨てた
こいつは幼馴染で、悪友の鬼渡 拓斗(ｵﾆﾜﾀﾘ ﾀｸﾄ)。
顔はカッコイイけど、喧嘩はあたしより弱い。
名前も強そうだが、やはりあたしより喧嘩は弱い。
その拓斗んちで今はカーゲームをやってたとこ。
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