1.勝手に決めるなクソオヤジ!

3/10
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
「もう一回勝負しようぜ!次はぜってー負けねぇからよ!!」 「やだよ。もぉ何回やったと思ってんだよ。あんた今日一回もあたしに勝ってないじゃん。あ、ってか今までも拓斗が勝ったこと一度もねぇか!」 また愉快に笑いながら、悔しがる拓斗をしりめに、陸は拓斗の部屋に散らかっている漫画本に手を伸ばした 「お前それを言うかよ~。あーあ、俺だってゲーム上手い方なのに。陸、お前ほんとに女かよ。笑」 そう冗談を言った瞬間、バシッと陸の蹴りが飛ぶ 「…~ッッいってぇー!何すんだよっ!!」 「あんたがあたしの嫌いな言葉、冗談でも言うからだろ」 あたしは女だからとか、女のくせに、とかそういう女を見下したような言葉が大嫌いだ。 「…あ~そぉだったな。わりーわりー」 頭をポリポリ掻いて誤る拓斗に陸はもういいよ、と言葉をもらした
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!