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「まぁとりあえず座ってくれ」
蹴られた腰をさすりながら健二はイスに腰掛けた
蹴られるの分かってて、いつも飛び掛ってくるんだから重症だな。
「話ってのは他でもない、お前に高校に行ってもらおうと思ってな!」
「はぁ!?勝手に決めるなクソオヤジ!あたし行かねぇよ。高校受験もしてないし」
「あぁ、その辺は大丈夫だ。父さんのコネをチョチョイと使って入れて貰ったからな!それに、高校は拓斗くんと一緒のところだぞ?」
そういえば数日前、拓斗の母さんが「拓斗の行ける高校があったなんて!」なんてはしゃいでたっけ。
「あたし、中学卒業したら金貯めるために就職しようと思ってたんだけど」
「あぁ、知ってる。だが、せっかくだからお前にも青春を謳歌してもらおうと思って、父さん知り合いに頼みこんだんだ!」
いつもながらオヤジの勝手さには飽きれかえる。
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