10人が本棚に入れています
本棚に追加
「止めろ、その名前で呼ぶな」
「二人合わせて聖龍だっけ?笑 何処の誰が付けたのか知んねーど、もっとカッコイイ通り名にして欲しかったよなー!」
…―数年前から現れた赤い瞳を持つ朱龍、それに対する青い瞳を持つ碧龍
大きい喧嘩があると決まってセットでそこに現れる二人は、顔を布で隠し夜に現れる為、
顔を見たものは一人もいないが、街灯に輝く瞳の色と、その圧倒的な強さから、その通り名がついた―…
「…にしてもさ、陸も高校行ったら少しは大人しくしろよ?ただでさえ悪い噂ばっか聞く高校なんだから、見た目だけは良いお前ならすぐに絡まれるぞ」
「なんだよ、あたしがモテるのが心配か?」
ケラケラ笑いながら陸が訪ねる
「ちげーよ。絡んだ男が可哀想だ。笑」
と拓斗はニヒルな笑いをする
明るく染めているのに、傷みを知らないようなサラサラの髪、化粧をしなくても映える綺麗な顔、モデルのようにスラッと伸びた白くて細い手足
喋らなければこれだけ見た目のいい女はそうそういない。
最初のコメントを投稿しよう!