1.勝手に決めるなクソオヤジ!

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「止めろ、その名前で呼ぶな」 「二人合わせて聖龍だっけ?笑 何処の誰が付けたのか知んねーど、もっとカッコイイ通り名にして欲しかったよなー!」 …―数年前から現れた赤い瞳を持つ朱龍、それに対する青い瞳を持つ碧龍 大きい喧嘩があると決まってセットでそこに現れる二人は、顔を布で隠し夜に現れる為、 顔を見たものは一人もいないが、街灯に輝く瞳の色と、その圧倒的な強さから、その通り名がついた―… 「…にしてもさ、陸も高校行ったら少しは大人しくしろよ?ただでさえ悪い噂ばっか聞く高校なんだから、見た目だけは良いお前ならすぐに絡まれるぞ」 「なんだよ、あたしがモテるのが心配か?」 ケラケラ笑いながら陸が訪ねる 「ちげーよ。絡んだ男が可哀想だ。笑」 と拓斗はニヒルな笑いをする 明るく染めているのに、傷みを知らないようなサラサラの髪、化粧をしなくても映える綺麗な顔、モデルのようにスラッと伸びた白くて細い手足 喋らなければこれだけ見た目のいい女はそうそういない。
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