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7
-何も変わっていない。
周りはなにも。
変わったのは照子だった。
すると"ダレカ"が立っていることに気づいた。
"ダレカ"はこう言った…。
「キミは変わった。
変わったという思いを持つことができた。
変わった事を実感する事ができた。
―キミはここにある。」
そう言って青い風船を照子に渡した。
「そしてキミは逃げ出さなくてもいいのさ。」
いつの間にか"ダレカ"の横に女の人が立っていた。
女の人はこう言った‥。
「照子…元気だった?」
―――星は瞬き、月は揺らめき、
いつもと変わらない、まったりとした、濃密な時間だった。
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