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-何も変わっていない。 周りはなにも。 変わったのは照子だった。 すると"ダレカ"が立っていることに気づいた。 "ダレカ"はこう言った…。 「キミは変わった。 変わったという思いを持つことができた。 変わった事を実感する事ができた。 ―キミはここにある。」 そう言って青い風船を照子に渡した。 「そしてキミは逃げ出さなくてもいいのさ。」 いつの間にか"ダレカ"の横に女の人が立っていた。 女の人はこう言った‥。 「照子…元気だった?」 ―――星は瞬き、月は揺らめき、 いつもと変わらない、まったりとした、濃密な時間だった。
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