第一章

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「はぁー、美味かった!」 なつ姉の料理は絶品だと思う。まあ、小さい頃から作ってるから上手なのは当たり前だけど、それだけじゃなくて本当に俺とはるかに美味いもん食べさせようとしてるって言うのが、すごく伝わる。 ご飯の後、なつ姉は洗い物してて、はるかはその手伝い。俺は家の前で薪割り。 幸せだな、と思う。 同時に、兄ちゃんもいたらどんだけ幸せだろう、とも思う。 俺が月を見上げてそんな事を思っているその時だった。 森から、なにかの咆哮と共に見たこともない巨大な生物が出てきた。
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