自殺少女の作品

日常

そういえば、私が教室に着いたすぐ後にホームルームの始まりのチャイムが鳴っていた。
それから結構たったはずなのに、このクラスの担任はまだ来ていない。

廊下に出てみると、違うクラスの人達をたくさん見かけた。
どのクラスも担任がまだ来てないみたいだ。

私は自分の席に戻った。

「何であいつ来ないんだ？」

近くにいた男子が不思議そうに言うのが聞こえた。

あいつとは、このクラスの担任の沢田(さわだ)の事だろう。

「やっぱり、自殺は本当なんじゃね。
それで、職員会議とかで忙しくて来れないとか？」

隣にいた男子が冗談ぽく答えた。

それが本当だとしたら、まったく冗談どころではない。

私はその会話を聞いて少し不安になった。