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俺はアリスの目線の方向を見た。
…デクスだった。
なぜだか、アリスの目線の先に俺じゃなくデクスが映っている事が気にくわない。
…今は俺だけを見ろよ…
マルタには持った事の無い黒い感情が芽生える。
気がつくと俺はアリスの目を布で塞いでいた。
アリス「なっ…急になにすんのよっ!」
アリスは俺が塞いでいる手を離そうとする。
ラタトスク「アリスが俺にキスしてくれたら離してやるよ」
この時、俺は多分意地悪そうな笑みを浮かべていたんだと思う。
…チュッ…
小さなリップ音、柔らかい感触がした。
アリス「してあげたわよ…これで満足?」
アリスは顔を真っ赤にしながら言う。
ラタトスク「あぁ、けど…俺の部屋に行くまでは外してやんないから」
俺はまた、意地悪した子供のように笑った。
…End…
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