辛かったあの日々

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毎日遊んでても たまに陽太がおらんかった 連絡も付かん時もあった 理由もなくおらん訳がないのに それでも気にしやんかった その時に気付いたらよかったわ あんたが苦しんでたこと…。 久しぶりに蓮から連絡があって 『今から家来てくれへん?』 嫌な気がしてすぐに行った 夜中やったけど関係ない 急いで走って疲れたけど 止まらんと必死に走っててんな 家に着いたら五男の玲音が 泣いててん 『陽太兄ちゃんがシンナー しとるんや。怖いわ…』って。 臭いゎしてたからわかってた 部屋を開けたらボーっとした 陽太が暗闇に座りながら 涙を必死に我慢しとってん 『ごめん…ごめんな』 それしか言わんかった 陽太に対して怒鳴ってんけど 助けれんかったんゎうちらや 抱き締めて泣いてしもうた 陽太も泣きながら 『ごめん…本間にごめん。』 ずっとそれしか言わんかった その日三男の由良から話を 聞いてみんな泣くしかなかった
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