正される記憶

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「これで安心して現代に帰れるな」 「お前……ああ、そうだな」 だんだん意識が遠のいてく。 ああ、紫子との約束果たせなかったなぁ。 あいつ優しいからさ、多分待ってるだろうな。 もう1度、会いたかった。 頬を伝うのは涙? おいおい、人殺しも泣くんだぜ。 大発見だよな。 紫子ともっと一緒にいたかった。 なんで早く気付かなかったんだろうなぁ。 「紫子を、大切に」 ケータイにその文字を打ち込み、俺は意識を失った。
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