答えられる道

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「実はお前が行ったのは」 「過去じゃねえんだろ?」 「正確には」 「だと思ったよ」 意識が戻った場所はいつもの場所だ。 風景も雰囲気も変わっちゃいねえ。 俺も汚れたままだ。 「だが変わっただろ?」 「なにが」 「心が」 「変わったって意味はねえよ。見張られて過ごすだけだ」 「やっぱり変わってねえ。じゃあいいさ」 急に俺の口が開き、言葉を発した。 「俺を連れてけ。主に用がある」 初めてだから見当はついた。 神だ。 体が痺れていく。 なん……だと。 「お前は残念ながら逃げられない。せっかく涙まで流したんだ」 うるせえと言う前にまた意識が途切れた。
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