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僕の思い出の場所‥
そこは小さな公園
僕はブランコで一人泣いていた
お父さんに成績のことで怒られ家を追い出されたから僕はもう誰もいない夕陽が眩しい公園で
僕は一人泣いていた
「空泣いてるの?」
「グスッ‥泣いてなんかない」
下を向いていた僕が顔を上げた目の前に僕のよく知る女の子がいた
クラスメートの光ちゃん
僕の幼なじみ
「叔父さんに怒られてたでしょ
私の部屋まで聞こえてた」
僕と光ちゃんの家は隣
親同士も仲がいいのでよく光ちゃんと一緒に遊びに連れて行ってもらう
「追い出されてここでメソメソ泣いてたのね」
「だから泣いてない!」
強がる僕
「さっきまで帰りたい帰りたいって唸ってたくせに」
「唸ってない!」
「ハハッ空は変わんないね!」
「変わんなくない!」
「いやいやそこまで否定しなくてもいいよ」
顔が熱い多分赤くなってる光ちゃんには見せたくない
僕はブランコに揺られながら下を向いていた
すると僕の目の前に手が出てきた
「帰ろう空!?叔父さんも言い過ぎたって反省してる
勉強なら私が教えてあげるからねっ!」
その時の光ちゃんは天使に見えた
すごく綺麗な笑顔‥
僕は光ちゃんの手を取り立ち上がる
「うんっ!」
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