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僕が考えているのは光ちゃんのことだった‥
いつも砂場でトンネルを作ったり
光ちゃんがブランコに乗ってそれを僕が押してあげたり
滑り台から落ちて光ちゃんを心配にさせてしまったこともある
お父さんに怒られて泣いて逃げてきたとき光ちゃんは慰めてくれた
あれっ前がよく見えない
「空泣いてるの?」
目を拭うと隣に光ちゃんが座っていた
「ごめんねいきなり引っ越しすることが決まっちゃって
‥‥空との約束守れなかったよ」
光ちゃんの目には涙がたまっていた
「光ちゃん泣いてる?」
「泣いてないよ!」
顔を僕と逆に向ける
「泣いてるくせに」
「っ!泣いてない!!」
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