任務

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───武闘士養成機関 それはライコロ王国の国王の直轄機関であり、王国中から集められた(志願も極稀にある)子供達が、一人前の武闘士になる為に様々な訓練や教育を受けている。 その中でもテリヤキは、自ら志願して養成機関に入った珍しいタイプだ。しかし何故テリヤキが自ら志願して養成機関に入ったのかは知らない。 また養成機関に入り一人前になるまでに普通は五年は掛かる。それをテリヤキは僅か三年でやってのけた。それを親方に認められ今回の最前線への偵察と言う、新人にしては少し厳しい任務につかされた。 ただ養成機関を卒業したからといって、どのような任務につけれる訳ではない。 武闘士にはランクがある。 卒業したてのテリヤキは、下級武闘士。一人での任務は精々、最前線への偵察位である。ちなみにモエコは中級武闘士。オッシーは上級武闘士の地位にいる。そして三人一組でチームを組む事で下級武闘士でも様々な任務につける事が可能になる。 ただそれだけに命の危険に晒される事が多くなる為、個人の力はもとより、チームワーク等も要求される。 バルクレーのチームで言うなら、上級武闘士がバルクレー、中級武闘士がライモ、ぷんちょである。下級武闘士はいないのが、テリヤキ達のチームと違う所である。必ずや上級、中級、下級の各々が入っている必要はない。 技の特性、各々の相性等を吟味され親方を始め、根虎衆の幹部が選ぶ事になっている。 一度決められたチームは余程の事がない限り解散される事はない。チームの皆が上級武闘士になるか、誰かが死んだりするまでは・・・
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