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尚、この組織は現実に存在する可能性が非常に高いと言われている。
この組織の存在が明るみに出たのは、007で有名になったイギリスの情報機関である「MI6」のジョン・コルーマン博士の告発だった。
ジョン・コルーマン博士は情報機関で仕事をしていたときに偶然300人委員会の存在に気づきジャーナリスト活動を始める。
その三百人委員会の概要の一部を紹介しよう。
「彼らは19世紀末、世界を支配していた時代ーヴィクトリア女王時代に創設されたヴィクトリア女王直轄のエリート300人によって構成され、世界の資本のほぼ総てを握っています。成長率を見てイギリスよりアメリカの方が儲けが出ると判断したこの組織はイギリスからアメリカへ渡り、歴代大統領を裏から操っていました。」
「そして、彼らの真の狙いは人類牧場化計画です。これは、現在今の人口では資源を使い果たしてしまう事を恐れ、約60億人の人間を「間引き」する事によって資源の消費を抑えようとしています。彼らは我々70億人の事を家畜と呼んでいるそうです。」
等、他にも色々な計画があるが、それだけで数十頁はかかると思われるため割愛する。
「さて、そういえば欧州のゲルマンの独裁者はソ連に対して原爆を使用する準備に入ったと言うが、真偽はどうなっている」
「それは本当の様だ。ヒトラーは最新のホルテンを使ってウラル山脈まで焼き払うらしい」
「そんな事されたらソ連は終いじゃないか。何とかなってるのか?」
「ご安心を。我々の極秘部隊が近日良い報告を持って帰って来るでしょう。」
「流石君達の部隊だ。ソ連が吹っ飛ぶと我々の資金も入って来ないからなぁ。」
「いえいえ。あの男はもはや暴走状態となっています。今の内に片付けなくては世界も我々の資本も安全ではなくなりますので」
トルーマンを置き去りにしながら談笑に入る300人委員会。
「とにかく」
トルーマンの目の前に居た一人の男が言う。
「君もあの欧州の独裁者の最期の様になりたくなければ良く考える事だな。」
「イ、イエッサー‥‥‥」
トルーマンはただそう返すしかなかった。
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