第六章 最後の艦隊決戦

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之に対し日本海軍は予てより計画してあったダッチハーバー上陸を決行。 戦艦武蔵、陸奥、空母大鳳、ミサイル駆逐艦沖風の他に軽巡、駆逐艦15隻はオアフ島警戒の為残り、二式輸送艦改20隻を加えた連合艦隊はダッチハーバーへ向かった。 之に対し米軍は潜水艦にて探知し、辛うじてかき集めた戦艦4隻と重巡6隻、護衛空母2隻、正規空母ワスプ、ミッドウェイ、防空巡洋艦5隻、駆逐艦23隻を出航させた。 上空にはあのFー86が護衛する。 ここにて、最後の艦隊戦が始まろうとしていた。 と、その前に。 本編開始前に少し世界情勢についておさらいしよう。 現在大日本帝國はアッツ、キスカ島を占領したが、フォックス諸島(ウナラスカ島を含む)は占領出来ず、キスカ、アッツ島に大型航空基地を設営しつつあるが、アラスカからの米戦略爆撃機の攻防で一進一退を繰り返している。これはダッチハーバー爆撃(又は上陸)を阻止する為だという事は言うまでもない。 ハワイ諸島は前頁を参照。 パプアニューギニアやインドネシアとは同盟関係にあるため戦闘は一切発生していない。 又、この国々とは資源貿易を行っている為多少の米潜水艦の通商破壊があったものの資源確保の心配は無くなった。 タイ、ビルマ等、インドシナ半島の諸国も日本と友好関係にあり、自由インド軍は英国崩壊を起点としてインドは独立を果たす。 中国は重慶陥落によって停戦協定を結び、満州の独立の承認と鉄鉱山と石油の貿易を条件を提示。国民党、共産党共に合意。 国共はこの時予想外な日本の条件の軽さに寧ろ唖然したらしい。 これは陸軍強行派の衰退と対米戦争の内は国民党と共産党で争わせておこうという戦略によるものだ。
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