プロローグ

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「ふふっ、聞いて驚け! 本日を以て、この魔法科学部は正式に部として認められるに至る資格を得た!」 「な、なんだと!?」  驚く部員達。黒木は尊大な口調で続けた。 「こちらは一年生の鈴姫さんだ。本日より加入してもらう。これで部員は五人! 我々は本日、正式に部として昇格する!!」 「おおー……!」  歓喜の声。黒木はそれを受けて満足そうに席についた。 「馬鹿みたい……」  藍は彼に呆れたように、やれやれと溜め息を吐いた。 「ま、とりあえず自己紹介してよ。鈴姫さん」  黒木は笑顔で促した。あまりにも態度が温和なので、鈴姫はたじろいだ。
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