19人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、最後に僕だね」
そう言って立ち上がったのは、どう見ても中学生または小学生にしか見えない男の子だった。可愛らしいと思う反面、男の子に可愛いなど失礼だという思いにかられ、鈴姫は何とも言えない表情になった。
「僕は一年生の高須晋介。お互い入ったばかりだけど、同じ一年生が居なくて不安だったんだー。とにかく、よろしく」
「うん……、よろしく」
鈴姫はよかった、と安堵した。同じ一年生というだけで、親近感もわいてくるというものだ。
「よし。自己紹介は済んだな。じゃあ、お前ら! 生徒会室に行くぞー!!」
「え、あ、ちょっと!引っ張らないでよ!」
ハイテンションとなった黒木は終始笑顔で、藍と鈴姫を引っ張っていった。
二人は困惑しながらも彼に続く。
最初のコメントを投稿しよう!