424人が本棚に入れています
本棚に追加
橋本との電話を終えたマユミは呆然としていた
声をあげる事もなく
怒り狂う事もなく
ただ静かに涙を流していた
《西村さんと話がしたい》
《話をして確かめたい》
西村の電話番号を知らずに過ごした自分を呪った
西村からの電話を待つ間
マユミはひたすら自分を責めた
《私が太ってるから悪いんだ》
《私の身長が高いから悪いんだ》
《私が可愛いくないから悪いんだ》
《私に魅力がないから悪いんだ》
《全部私が…私が…》
《悪いんだ…》
最初のコメントを投稿しよう!